蟲師 #5「旅をする沼」感想
<<5話あらすじ>>
ギンコは蟲に関するモノを買い取ってくれる友人、化野を尋ねるために、
奥深い山を越えようとした途中、「移動を続ける謎の沼と、
それと行動を共にする緑(あお)い髪の少女」に出会う。
ギンコは緑の杯を売る代わりに、液状の蟲の成れの果て
である"行き沼"を捕獲することを手伝ってほしいと言う。
今回の主な登場人物はギンコ、化野、イオの3人です。
それでは、以下感想と5話の見どころです。
* * *
5話の見どころ
<<注目ポイント①>>生き沼
「あだしの」と読みます、読めませんが。
とある海辺の里の医者でギンコの知人。
とにかく珍しい物が好きで色々収集しているらしい。
1話で出てきた神の左手を持つシンラの書いた緑の杯や
2話で出てきた阿に取り憑かれた時に生える角が再登場。
山腹を超える途中に出会った、移動する沼と少女。
緑色の表現が綺麗です、異様に緑くて吸い込まれそうです。
蟲師に出てくるヒロインは皆、別嬪さんが多いですね。
<<注目ポイント②>>鮮やかな晴着
緑い髪の少女と行き沼の出会いは、
彼女が荒れ狂う川の底に沈みながら生死をさまよっている時。
偶然巨大な水蠱に巻き込まれ、結果として命を救われたらしい。
「沼が生きていていいよ」と言ってくれた気がした。
このセリフは2~4話にかけて、蟲に取りつかれたことで
運命を狂わされた話とは一線を置いていることが伺えます。
彼女はギンコに出会うことで沼の正体を知ることになる。
居場所がないと言った少女、その理由は生まれた村で
水神への生贄として身投げをし、死ぬはずだった。
その時に母親から渡された鮮やかな羽織はまだそこにあり、
それが彼女を繋ぎとめている最後の物のように思った。
けれども、村に戻ることはできない。
だから彼女は水蠱と共に生きることを選んだ。
<<注目ポイント③>>水蠱
そして彼女の「この沼の一部になるの」という言葉と
移動した沼に生えていた透明な草を見てギンコは行き沼の正体を知る。
行き沼の正体は液状の「水蠱(すいこ)」という蟲の成れの果て。
無色透明だが生きていて、古い水脈を好んで住んでいる。
水蠱を水と間違えて飲み続けると、水に触れていなければ
生きることが出来なくなり、やがて体が液状化してしまうらしい。
そして行き沼が目指しているのは海らしい。
海に入るとまるで分解されるように消えてしまう。
やはり死場所を求めて、旅をしているようですね。
<<注目ポイント④>>SOS
ギンコは古い水脈地図とを見比べて、
水蠱が現れるであろう河口に網を張る、少女を助けるために。
「生きてていいよと言ってくれた」という少女の言葉と
彼女を現世に留める晴れ着は彼女からのSOSだったのかも。
けれど、網にひっかかるかどうかはわからない。
液状化がどれだけ進んでいるかわからないからね。
彼女は沼の一部になることを望んでいた。
けれどもギンコはそれでも彼女を助けようとする。
その理由とは何なのか?
<<注目ポイント⑤>>居場所
夜遅く、水蠱(すいこ)は海へと到着する。
ギンコと化野は網を張って、少女を助けようとするが失敗。
網には赤い晴れ着だけが取り残されていた。
水蠱(すいこ)の死骸を食べるためか海に魚が戻ってきた。
そして寒天状で今にも溶けてしまいそうな少女が見つかる。
海水とギンコによって一命を取り留めた少女は
自分の手を見つめ、ついに泣き出してしまう。
村の人々は魚の運んできてくれた少女を有り難がった。
そして少女の居場所が見つかったのだった。
<<5話を終えて>>
少女の名前はイオというのですね。
このまま明かされないのかとヒヤヒヤしました。
ギンコたちの仕掛けた網を通り抜けてしまい、
後日イオが見つかった時には・・・
水蠱(すいこ)の成れの果てが、
君をこれ以上連れていけない。
君には君の居場所があるはずだよと
言ってくれたように、私には思えました。
旅する沼は単行本第1巻に収録されていますよ。

ギンコは蟲に関するモノを買い取ってくれる友人、化野を尋ねるために、
奥深い山を越えようとした途中、「移動を続ける謎の沼と、
それと行動を共にする緑(あお)い髪の少女」に出会う。
ギンコは緑の杯を売る代わりに、液状の蟲の成れの果て
である"行き沼"を捕獲することを手伝ってほしいと言う。
今回の主な登場人物はギンコ、化野、イオの3人です。
それでは、以下感想と5話の見どころです。
* * *
5話の見どころ
<<注目ポイント①>>生き沼
「あだしの」と読みます、読めませんが。
とある海辺の里の医者でギンコの知人。
とにかく珍しい物が好きで色々収集しているらしい。
1話で出てきた神の左手を持つシンラの書いた緑の杯や
2話で出てきた阿に取り憑かれた時に生える角が再登場。
山腹を超える途中に出会った、移動する沼と少女。
緑色の表現が綺麗です、異様に緑くて吸い込まれそうです。
蟲師に出てくるヒロインは皆、別嬪さんが多いですね。
<<注目ポイント②>>鮮やかな晴着
緑い髪の少女と行き沼の出会いは、
彼女が荒れ狂う川の底に沈みながら生死をさまよっている時。
偶然巨大な水蠱に巻き込まれ、結果として命を救われたらしい。
「沼が生きていていいよ」と言ってくれた気がした。
このセリフは2~4話にかけて、蟲に取りつかれたことで
運命を狂わされた話とは一線を置いていることが伺えます。
彼女はギンコに出会うことで沼の正体を知ることになる。
居場所がないと言った少女、その理由は生まれた村で
水神への生贄として身投げをし、死ぬはずだった。
その時に母親から渡された鮮やかな羽織はまだそこにあり、
それが彼女を繋ぎとめている最後の物のように思った。
けれども、村に戻ることはできない。
だから彼女は水蠱と共に生きることを選んだ。
<<注目ポイント③>>水蠱
そして彼女の「この沼の一部になるの」という言葉と
移動した沼に生えていた透明な草を見てギンコは行き沼の正体を知る。
行き沼の正体は液状の「水蠱(すいこ)」という蟲の成れの果て。
無色透明だが生きていて、古い水脈を好んで住んでいる。
水蠱を水と間違えて飲み続けると、水に触れていなければ
生きることが出来なくなり、やがて体が液状化してしまうらしい。
そして行き沼が目指しているのは海らしい。
海に入るとまるで分解されるように消えてしまう。
やはり死場所を求めて、旅をしているようですね。
<<注目ポイント④>>SOS
ギンコは古い水脈地図とを見比べて、
水蠱が現れるであろう河口に網を張る、少女を助けるために。
「生きてていいよと言ってくれた」という少女の言葉と
彼女を現世に留める晴れ着は彼女からのSOSだったのかも。
けれど、網にひっかかるかどうかはわからない。
液状化がどれだけ進んでいるかわからないからね。
彼女は沼の一部になることを望んでいた。
けれどもギンコはそれでも彼女を助けようとする。
その理由とは何なのか?
<<注目ポイント⑤>>居場所
夜遅く、水蠱(すいこ)は海へと到着する。
ギンコと化野は網を張って、少女を助けようとするが失敗。
網には赤い晴れ着だけが取り残されていた。
水蠱(すいこ)の死骸を食べるためか海に魚が戻ってきた。
そして寒天状で今にも溶けてしまいそうな少女が見つかる。
海水とギンコによって一命を取り留めた少女は
自分の手を見つめ、ついに泣き出してしまう。
村の人々は魚の運んできてくれた少女を有り難がった。
そして少女の居場所が見つかったのだった。
<<5話を終えて>>
少女の名前はイオというのですね。
このまま明かされないのかとヒヤヒヤしました。
ギンコたちの仕掛けた網を通り抜けてしまい、
後日イオが見つかった時には・・・
水蠱(すいこ)の成れの果てが、
君をこれ以上連れていけない。
君には君の居場所があるはずだよと
言ってくれたように、私には思えました。
旅する沼は単行本第1巻に収録されていますよ。



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