キノの旅 #5「レールの上の三人の男」感想
<<5話あらすじ>>
「キノの旅 -the Beautiful World-」は
電撃文庫から刊行されている時雨沢恵一のライトノベルが原作です。
原作の挿絵から見ると若干作画に不満が残りますが、
旅人のキノが相棒でモトラドのエルメスと旅をしながら、
滞在期間3日というルールと共に様々な国を巡る話です。
がたがた揺れながらも列車のレールの間を進むキノとエルメスは、
レールの道のまっすぐ先に人影を見つける。
黒いボロボロの制服を着た鉄道員らしき男が1人、しゃがんで何かをしている。
キノがその男に尋ねると、彼は草取り、レール磨きなどの仕事を50年間、
全部1人でやってきたと答えたのだった・・・。
以下、5話の見どころ紹介です。
* * *
<<5話「レールの上の三人の男」見どころ>>
<<注目ポイント①>>レールを磨く男
「今は使っていないレールがあるけれど、
そのうち使うかもしれないから出来るだけ磨くように」
18歳頃に鉄道会社に入った鉄道員らしき男は、
会社からそう言われ、それ以来ずっと、
レールの草を取り、レールを磨いていたらしい。
というかよく旅人や野盗などに会わずに仕事出来るものだ。
その会社からの連絡手段とかあるんだろうか?
もし方針が途中で変わっても、連絡する手段がなかったら
そもそも男を雇っていたかどうかもわからなくなりそうな。
家族を養うために、国に帰る暇がなかったというが。
本当に給料が出ているかどうか妖しいな。
キノの旅の話「仕事をしなくていい国」を聞いた男は
一言、無意味な仕事を永遠と続けなければいけないなんて
そこの連中は頭がどうかしているともらした。
<<注目ポイント②>>レールを外している男
「使っていない線路はもういらないから取り壊してくれ」
16歳頃に鉄道会社に入社した鉄道員らしき男は、
会社からそう言われ、それ以来ずっと、
レールを解体し続けているらしい。
エルメスの嫌な予感的中。
レールを外している男に旅の話をねだられ、
キノは再度「仕事をしなくていい国」の話をした。
<<注目ポイント③>>レールを直している男
「前にあった線路をひょっとしたら
使うかもしれないから直してくれ」
15歳の頃に鉄道会社に入社した鉄道員らしき男は、
会社からそう言われ、それ以来ずっと、
レールを直し続けているらしい。
ううん、つまり彼らはきっと。
仕事をしなくていい国の仕事と一緒で、
彼らにとっては意味のある仕事だけど、
その会社にとっては無意味な仕事を、
永遠と続けなければいけないのかなぁ。
レールを直している男に、旅の話をねだられたが、
流石に3回同じ話をするのはやめたようだ。
* * *
<<5話「仕事をしなくていい国」見どころ>>
<<注目ポイント①>>ストレスを貰う
そこは機械技術がとても発達していて、
人間のすることはほとんどない国だと聞いていた。
日中、この国の人たちは何をしているのか?
それを確かめようとキノ達が辿り着いた建物では、
そこではひたすらPCのキーを叩いて、働く人たちの姿があった。
この国では仕事をしなくていいはずではなかったか?
聞くと「ストレスを貰う」ために仕事をしているらしい。
機械が自動的に人の役に立つ仕事はしてしまう。
その結果、報酬も自動的に入ってくる。
それを平等に分け与えるためのシステム。
無意味な仕事を永遠と続ける、
それが「ストレスを貰う」ことらしい。
機械が発達しすぎるってことも考え物かもなぁ。
楽をしすぎるとだらけた駄目人間になるって考え方。
ちょっと偏りがあるように思えるけど。
それがきっとこの国のしきたりなんでしょう。
* * *
<<5話「多数決の国」見どころ>>
<<注目ポイント①>>多数決
キノとエルメスが訪れた国は滅んでいた。
なぜ滅んでいたのか、偶然通りかかった男に話を聞く。
長らく王政が続いていたこの国では、
王の非道な政治に国民が反乱をおこし、
王政を倒し、新しい政治を始めた。
それが「多数決」だったらしい。
多数決で色々な法律を決め、
多数決で様々な反乱分子を処刑し、
そしてどんどん住民は少なくなり、
最後には男ただ一人になってしまった。
それが、国が滅んだ理由だった。
平和な暮らしを求めて、王政を廃したはずなのに。
非道な政治をみなの手で多数決していたにすぎない。
国の性質はそう簡単に変わらないってことなのか。
元王様も王様なら、住民も住民。
<<5話を終えて>>
今回は「レールの上の三人の男」を土台にした
短編連作の形を取った5話でした。
短編連作だと注目ポイントがどうしても増えるので
なんだかダラダラしてしまった感があります。
ちなみに「多数決の国」「レールの上の三人の男」は1巻。
「仕事をしなくていい国」は4巻に収録されています。

「キノの旅 -the Beautiful World-」は
電撃文庫から刊行されている時雨沢恵一のライトノベルが原作です。
原作の挿絵から見ると若干作画に不満が残りますが、
旅人のキノが相棒でモトラドのエルメスと旅をしながら、
滞在期間3日というルールと共に様々な国を巡る話です。
がたがた揺れながらも列車のレールの間を進むキノとエルメスは、
レールの道のまっすぐ先に人影を見つける。
黒いボロボロの制服を着た鉄道員らしき男が1人、しゃがんで何かをしている。
キノがその男に尋ねると、彼は草取り、レール磨きなどの仕事を50年間、
全部1人でやってきたと答えたのだった・・・。
以下、5話の見どころ紹介です。
* * *
<<5話「レールの上の三人の男」見どころ>>
<<注目ポイント①>>レールを磨く男
「今は使っていないレールがあるけれど、
そのうち使うかもしれないから出来るだけ磨くように」
18歳頃に鉄道会社に入った鉄道員らしき男は、
会社からそう言われ、それ以来ずっと、
レールの草を取り、レールを磨いていたらしい。
というかよく旅人や野盗などに会わずに仕事出来るものだ。
その会社からの連絡手段とかあるんだろうか?
もし方針が途中で変わっても、連絡する手段がなかったら
そもそも男を雇っていたかどうかもわからなくなりそうな。
家族を養うために、国に帰る暇がなかったというが。
本当に給料が出ているかどうか妖しいな。
キノの旅の話「仕事をしなくていい国」を聞いた男は
一言、無意味な仕事を永遠と続けなければいけないなんて
そこの連中は頭がどうかしているともらした。
<<注目ポイント②>>レールを外している男
「使っていない線路はもういらないから取り壊してくれ」
16歳頃に鉄道会社に入社した鉄道員らしき男は、
会社からそう言われ、それ以来ずっと、
レールを解体し続けているらしい。
エルメスの嫌な予感的中。
レールを外している男に旅の話をねだられ、
キノは再度「仕事をしなくていい国」の話をした。
<<注目ポイント③>>レールを直している男
「前にあった線路をひょっとしたら
使うかもしれないから直してくれ」
15歳の頃に鉄道会社に入社した鉄道員らしき男は、
会社からそう言われ、それ以来ずっと、
レールを直し続けているらしい。
ううん、つまり彼らはきっと。
仕事をしなくていい国の仕事と一緒で、
彼らにとっては意味のある仕事だけど、
その会社にとっては無意味な仕事を、
永遠と続けなければいけないのかなぁ。
レールを直している男に、旅の話をねだられたが、
流石に3回同じ話をするのはやめたようだ。
* * *
<<5話「仕事をしなくていい国」見どころ>>
<<注目ポイント①>>ストレスを貰う
そこは機械技術がとても発達していて、
人間のすることはほとんどない国だと聞いていた。
日中、この国の人たちは何をしているのか?
それを確かめようとキノ達が辿り着いた建物では、
そこではひたすらPCのキーを叩いて、働く人たちの姿があった。
この国では仕事をしなくていいはずではなかったか?
聞くと「ストレスを貰う」ために仕事をしているらしい。
機械が自動的に人の役に立つ仕事はしてしまう。
その結果、報酬も自動的に入ってくる。
それを平等に分け与えるためのシステム。
無意味な仕事を永遠と続ける、
それが「ストレスを貰う」ことらしい。
機械が発達しすぎるってことも考え物かもなぁ。
楽をしすぎるとだらけた駄目人間になるって考え方。
ちょっと偏りがあるように思えるけど。
それがきっとこの国のしきたりなんでしょう。
* * *
<<5話「多数決の国」見どころ>>
<<注目ポイント①>>多数決
キノとエルメスが訪れた国は滅んでいた。
なぜ滅んでいたのか、偶然通りかかった男に話を聞く。
長らく王政が続いていたこの国では、
王の非道な政治に国民が反乱をおこし、
王政を倒し、新しい政治を始めた。
それが「多数決」だったらしい。
多数決で色々な法律を決め、
多数決で様々な反乱分子を処刑し、
そしてどんどん住民は少なくなり、
最後には男ただ一人になってしまった。
それが、国が滅んだ理由だった。
平和な暮らしを求めて、王政を廃したはずなのに。
非道な政治をみなの手で多数決していたにすぎない。
国の性質はそう簡単に変わらないってことなのか。
元王様も王様なら、住民も住民。
<<5話を終えて>>
今回は「レールの上の三人の男」を土台にした
短編連作の形を取った5話でした。
短編連作だと注目ポイントがどうしても増えるので
なんだかダラダラしてしまった感があります。
ちなみに「多数決の国」「レールの上の三人の男」は1巻。
「仕事をしなくていい国」は4巻に収録されています。



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