キノの旅#4「大人の国」感想
<<4話あらすじ>>
「キノの旅 -the Beautiful World-」は
電撃文庫から刊行されている時雨沢恵一のライトノベルが原作です。
原作の挿絵から見ると若干作画に不満が残りますが、
旅人のキノが相棒でモトラドのエルメスと旅をしながら、
滞在期間3日というルールと共に様々な国を巡る話です。
キノが訪れた医学の発達した国ではイヤな顔せずみんな笑顔で働いていた。
この国では12才になったら、イヤなことや間違っていることも
絶対にやらなければならない大人にするため、
頭を開けてその中の子供を取り出す神聖な手術を行う。
そしてキノが出会ったこの国の少女は、
明後日12才の誕生日を迎え手術を受けなければならず…。
以下、4話の見どころ紹介です。
* * *
4話見どころ
<<注目ポイント①>>キノ
キノがキノの名乗る旅人になる前。
キノと名乗る旅人と出会ったころの話。
まだ生まれた国にいて、私が11歳の頃の話。
髪が長くて、頭の上に赤いリボンを付けていて、
おとぎの国の主人公のようなスカートをはいている少女。
たぶん彼女が今、エルメスと旅をしているキノなのだろう。
彼女の名前や、周りの子供に呼ばれていた悪口はわからない。
だからここでは便宜上、彼女と呼ぶことにする。
長身で小さな眼鏡をかけ、長い髪を
ゴムで一本に結んでいる青年がキノだ。
<<注目ポイント②>>12歳と大人になるための手術
12歳になると、病院に行って手術を受ける。
この国では12歳以上は大人となっていて、
イヤなことや間違っていることも
絶対にやらなければならない大人にするため、
頭を開けてその中の子供を取り出す神聖な手術を行う。
それがこの国での大事な決まりごと・・・だった。
「ずいぶん乱暴な話だなぁ」と一言いうキノ。
そんなキノにぽかんとした表情を浮かべる彼女。
今までそれが当たり前な生活を送ってきた彼女にとって、
キノという外から来た人の考えは新鮮で、
自分の価値観を壊す物であっただろうなぁ。
キノはいう。僕は君のいう所の大人でも子どもでもない。
ただのキノという名前の男、そして旅をしている。
自分の好きな、いろんな国を見て回るということをしている。
「君の好きなことは?」と聞かれて、
目を輝かせて彼女は「歌を歌うこと」と答える。
そしてキノと彼女との会合が、少しずつ彼女の価値観を変えて行く。
ふとしたことで、最悪な方向へ。
<<注目ポイント③>>失敗作と処分
12歳となった、この国においては記念すべき日。
彼女はキノと話したことを頭の中で反芻しながら、
ふとした疑問も両親の前で漏らしてしまう。
「大人になるための手術、受けないとどうなるの?」
それは国の根幹を揺るがすような、
大人になった人々の価値観を破壊するような一言だった。
彼女にとっては当然の疑問をただ親に聞いただけだったのだが。
いきなり両親にののしられ、周りの大人からも非難される彼女。
「失敗作」、そんな言葉が彼女に突き刺さる。
この国にもこの国のしきたりがある。
この国にとっては12歳になって受ける手術がそれだ。
ただ、こどもは大人の所有物で。
大人は失敗作の子供を処分する権利がある。
そんな人を人とも扱わない、自らの子供に対して包丁を持ち出し、
皆一様に笑顔を浮かべ、処分という彼らは果たして大人なのか?
これがこの国のいう「ちゃんとした大人」なのだろうか?
こんなの、ただのこどもよりひどい。
手術でこどもを取り出したんじゃなくて、
人間を、心をなくしてしまったんじゃないか?
<<注目ポイント④>>キノ
キノは両親に殺されそうになる彼女をかばって刺されてしまう。
彼女は空を見上げて、空を優雅に飛ぶ鳥を見る。
キノと話したあの言葉が蘇っているのだろうか。
そんな中、どこからか男の子のような声がする。
キノを見て、あんな風になるのはやだな。
両親だった大人を見て、あぁなるものやだなと思う。
そして――、父親がやっとこさ抜いた包丁を避け、
モトラドに飛び乗り、走り出した彼女は、
両親を振り切り、街を走り抜け、
閉じられた門をぶち抜き、外に出る。
そして彼女はキノとなり、旅に出ることになるのだ。
<<4話を終えて>>
ということで、4話終わり。
キノが旅人になるきっかけの物語。
ちょっと話題が話題なので、感情的になりました。
いろんな国にはいろんなしきたりがあって、
みんなが「これは絶対だ!」と信じていることがあって、
それを「それは違うんじゃないか」と言うことは
とても勇気が必要で、とても困難なことで。
言葉にするのも難しいのだけれど。
この物語は、今の私達にも
当てはまるんじゃないかなと思ったりしました。

「キノの旅 -the Beautiful World-」は
電撃文庫から刊行されている時雨沢恵一のライトノベルが原作です。
原作の挿絵から見ると若干作画に不満が残りますが、
旅人のキノが相棒でモトラドのエルメスと旅をしながら、
滞在期間3日というルールと共に様々な国を巡る話です。
キノが訪れた医学の発達した国ではイヤな顔せずみんな笑顔で働いていた。
この国では12才になったら、イヤなことや間違っていることも
絶対にやらなければならない大人にするため、
頭を開けてその中の子供を取り出す神聖な手術を行う。
そしてキノが出会ったこの国の少女は、
明後日12才の誕生日を迎え手術を受けなければならず…。
以下、4話の見どころ紹介です。
* * *
4話見どころ
<<注目ポイント①>>キノ
キノがキノの名乗る旅人になる前。
キノと名乗る旅人と出会ったころの話。
まだ生まれた国にいて、私が11歳の頃の話。
髪が長くて、頭の上に赤いリボンを付けていて、
おとぎの国の主人公のようなスカートをはいている少女。
たぶん彼女が今、エルメスと旅をしているキノなのだろう。
彼女の名前や、周りの子供に呼ばれていた悪口はわからない。
だからここでは便宜上、彼女と呼ぶことにする。
長身で小さな眼鏡をかけ、長い髪を
ゴムで一本に結んでいる青年がキノだ。
<<注目ポイント②>>12歳と大人になるための手術
12歳になると、病院に行って手術を受ける。
この国では12歳以上は大人となっていて、
イヤなことや間違っていることも
絶対にやらなければならない大人にするため、
頭を開けてその中の子供を取り出す神聖な手術を行う。
それがこの国での大事な決まりごと・・・だった。
「ずいぶん乱暴な話だなぁ」と一言いうキノ。
そんなキノにぽかんとした表情を浮かべる彼女。
今までそれが当たり前な生活を送ってきた彼女にとって、
キノという外から来た人の考えは新鮮で、
自分の価値観を壊す物であっただろうなぁ。
キノはいう。僕は君のいう所の大人でも子どもでもない。
ただのキノという名前の男、そして旅をしている。
自分の好きな、いろんな国を見て回るということをしている。
「君の好きなことは?」と聞かれて、
目を輝かせて彼女は「歌を歌うこと」と答える。
そしてキノと彼女との会合が、少しずつ彼女の価値観を変えて行く。
ふとしたことで、最悪な方向へ。
<<注目ポイント③>>失敗作と処分
12歳となった、この国においては記念すべき日。
彼女はキノと話したことを頭の中で反芻しながら、
ふとした疑問も両親の前で漏らしてしまう。
「大人になるための手術、受けないとどうなるの?」
それは国の根幹を揺るがすような、
大人になった人々の価値観を破壊するような一言だった。
彼女にとっては当然の疑問をただ親に聞いただけだったのだが。
いきなり両親にののしられ、周りの大人からも非難される彼女。
「失敗作」、そんな言葉が彼女に突き刺さる。
この国にもこの国のしきたりがある。
この国にとっては12歳になって受ける手術がそれだ。
ただ、こどもは大人の所有物で。
大人は失敗作の子供を処分する権利がある。
そんな人を人とも扱わない、自らの子供に対して包丁を持ち出し、
皆一様に笑顔を浮かべ、処分という彼らは果たして大人なのか?
これがこの国のいう「ちゃんとした大人」なのだろうか?
こんなの、ただのこどもよりひどい。
手術でこどもを取り出したんじゃなくて、
人間を、心をなくしてしまったんじゃないか?
<<注目ポイント④>>キノ
キノは両親に殺されそうになる彼女をかばって刺されてしまう。
彼女は空を見上げて、空を優雅に飛ぶ鳥を見る。
キノと話したあの言葉が蘇っているのだろうか。
そんな中、どこからか男の子のような声がする。
キノを見て、あんな風になるのはやだな。
両親だった大人を見て、あぁなるものやだなと思う。
そして――、父親がやっとこさ抜いた包丁を避け、
モトラドに飛び乗り、走り出した彼女は、
両親を振り切り、街を走り抜け、
閉じられた門をぶち抜き、外に出る。
そして彼女はキノとなり、旅に出ることになるのだ。
<<4話を終えて>>
ということで、4話終わり。
キノが旅人になるきっかけの物語。
ちょっと話題が話題なので、感情的になりました。
いろんな国にはいろんなしきたりがあって、
みんなが「これは絶対だ!」と信じていることがあって、
それを「それは違うんじゃないか」と言うことは
とても勇気が必要で、とても困難なことで。
言葉にするのも難しいのだけれど。
この物語は、今の私達にも
当てはまるんじゃないかなと思ったりしました。



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